カンフーハッスル(原題:功夫)

bearaerosmith2005-01-20

以前から観たかった映画をやっと観ましたー!!
主演・監督:チャウ・シンチー周星馳
あらすじ:ギャング団・斧頭會に入るのに憧れているチンピラが、ギャングの抗争に巻きこまれて本当の強さに目覚め…。
キャッチコピーにあるとおり、まさに「ありえねー!」の連続。もうおなかいっぱいなくらい、これでもかこれでもかと詰めこんだてんこもり映画で、『少林サッカー』よりももっともっとシンチーの趣味に走った香港版「キル・ビル」ってとこでしょうか。
ていうか、私的にはキャストがありえねー!だって、ブルース・リャン(梁小龍)がぁっ!!!(こんなすごいHPがありました:梁小龍の小部屋)それと、ジャッキー・チェン映画の常連さん、ユン・ワー(元華)が出てるなんてそれだけでも興奮モノ。さらに『蛇拳』のチウ・チーリン(仕立て屋)、『ポリス・ストーリー』で悪役やってたフォン・ハックオン(刺客)。乞食役の人、どっかで見たことあると思ったら、『妖怪道士』のユエン・チョンヤン(袁祥仁)だし、70年代香港映画ファンにはたまらないキャストが続々と出ていて涙が出ちゃいそう。
大家のオバチャン役のユン・チウ(元秋)、この映画のために15キロも増やしただけあって、貫禄ばっちしでサイコーです。
もちろん『少林サッカー』のメンバーも総出演で、ティン・カイマン(田啓文)は組の腰巾着だし、キーパーやってたチャン・クォックワン(陳國神)は組長、デブのラム・ジーチョン(林子聰)はシンチーの弟分、ドシラの兄ちゃんは半ケツで、イヤミメガネもいたよ。
あ、ヒロインのホアン・シェンイー(黄聖依)、今時珍しい清楚な正統派美人。地味でかわいかった。ブスメイクされなかっただけいいけど、今度は一言もしゃべれないか。さすが女優ないがしろの星爺。(笑)今回は歌も歌ってたんだねぇ。(サントラ) 彼女はヴィッキー・チャオの後輩で、今回大抜擢された新人さんだそうで、調べてたら、魔裟斗と一緒に「LETHAL NINJA (THE WILD NINJA)」なんて映画に出てるー!
さて、アクション指導はユエン・ウーピンサモ・ハン・キンポーで、こちらも超豪華。サモがケンカしてやめちゃったなんて話もあるようですが、『マトリックス・レボリューションズ』の100人スミスや最後の戦いをパロディにしながらも、伝統的カンフーをしっかりと折り込んでいて、昔からのファンでもとても見応えのあるアクションに仕上がっていました。キャストにしろ、アクションにしろ、カンフー映画に対する並々ならぬ愛情を感じて嬉しかった。
斧でざっくり、とか、血がばんばん出たり、猫まっぷたつとか、今時の映画には出てこないような残酷な描写が多くてビックリしたけど、思えば昔の香港映画って血がぴゅーっと出たり結構グロだったよなぁ。『燃えよドラゴン』も『少林寺』だってそうだし、まぁ大人は見せたくないけど子供は大喜びする系ザンコクでしょうか。
ナイフのシーンとかドナルドみたいな唇とかもろもろおかしすぎ。「もうサッカーはやーめた!」って。(笑)笑いのツボがぴったりハマってしまって、こらえるのが大変でした。『少林サッカー』よりも『喜劇王』とか昔の映画に近い感じで、好き嫌いがはっきり分かれる映画かな。私は大好き☆ もっかい観たい!
・北京での試写会の様子(中国語)
http://yule.sohu.com/s2004/gongfu.shtml
ps:鴨ちゃん(西原センセーの元夫)はシンチーに似てる…。


カンフーハッスルと師匠と弟子と
http://d.hatena.ne.jp/ityou/20050118指輪世界の第二日記より)