ビッグ・フィッシュ

(原題:BIG FISH/03年・米)
監督:ティム・バートン
出演:ユアン・マクレガー(若き日の父)、ヘレナ・ボナム・カーターアルバート・フィニー(年老いた父)、ジェシカ・ラング(母)、ビリー・クラダップ(息子ウィル)、スティーブ・ブシェミ、マリオン・コティアール(ウィルの妻)、アリソン・ローマン(若き日の母)
いつも奇想天外な作り話ばかりする父親とそんな父親を受け入れられない息子。何年も疎遠だったが、父の死期が迫り再び再会し…。
水仙の花畑にサーカス小屋、幻想的な嵐、大男に魔女にシャム双生児…出てくるもの全てバートン色が濃厚。何が本当で何が作り話なのか分からないけれど、いつまでも騙されていたいなと思うような話でした。だからこそ、ラストでこぢんまりとまとまってしまったのがもったいない。息子の想像した父の死のままで終わってほしかったな…。あちこちでとても評価が良かった映画だけれど、バートン色が好きな人にはちょっと物足りないかも。
素直で純真で人のいい若い父エドワード・ブルームにユアン・マクレガーがぴったり。そして年老いても茶目っ気たっぷりの父にアルバート・フィニーはぴったり。でも、二人がちゃんと同一人物に見えないんだよなぁ…残念;そのつながりが見えないから、別々の物語が進行しているようで、最後まで違和感があった。
ジェシカ・ラングの愛情たっぷりな母、若いけれど賢い妻アリソン・ローマンもキュート。バートンたら、妻でもある美人のヘレナ・ボナム・カーターをまたしてもメイクして今回は恐ろしい魔女にまでしちゃったよ…。(笑)
ブシェミ、いい味出してました。こんなところで見られるとは。(笑)
原作はダニエル・ウォレスの「ビッグフィッシュ—父と息子のものがたり」。ビッグフィッシュ―父と息子のものがたり
公式HP http://www.big-fish.jp/contents.html
PS:英語で「BIG FISH」とは「大物」という意味。