ムーチー

bearaerosmith2006-01-27

沖縄で旧暦の12月8日に作られるムーチー(鬼餅)。練ったもち米粉を平たくのばし、サンニン(月桃)やクバ(蒲葵・ビロウ)の葉に包み、蒸すというもので、厄払いにかまどや仏壇などに供え、健康を祈るそう。お餅というより、むっちりしたういろうみたいな感じです。
そのムーチー、すごい由来の話を聞きました。
『その昔、首里(しゅり)の金城(かなぐしく)に兄と妹が住んでいたが、兄が大里(おおざと)に移ってから人を喰う(くう)鬼となった。妹は兄が首里を訪ねて来た時、それを退治するため鉄餅とふつうの餅を作って自分はふつうのものを食べ、兄には鉄の方を渡した。鉄餅を食べられず困っている兄の前にわざと着物の裾を開いた妹がすわると、下の口が兄の目に入った。それは何かと問う兄に、「上の口は餅、下の口は鬼を食べるのよ」と答えると、兄は驚いて崖から転げ落ち死んでしまった』
http://www.culture-archive.city.naha.okinawa.jp/html/b_contents/10048000.html
わぁ!!女性には鬼を食べる口があるのですね…;(笑)子供向けの民話では『鉄の棒が入っている鉄餅にびっくりして転げ落ちた』と書いてあるそうだけど、なんともすごい民話ですねぇ。