『走れ!ヒョンジン』

朴美景、訳:蓮池薫
自閉症の青年がフルマラソンに挑戦する姿を描いた韓国映画『マラソン』(感想)の原作本。なんと翻訳を北朝鮮拉致被害者の蓮池さんがやっている。
ヒョンジンのお母さんが書いている本なので、文体は日記風だし、思い出しながら書いているからか年代があれこれ飛んで流れを掴みにくいけれど、同じ母親として苦悩したり喜んだりという感情が素直に伝わってくる本でした。映画とは違う部分も多いけれど、「障害」に関してだけではなく、家族や親子など色々と考えさせられることがあるので、ぜひ映画と本両方合わせて見て感じてほしい。