宇宙戦争(原題:WAR OF THE WORLD/05年・米)

bearaerosmith2005-06-30

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズダコタ・ファニングジャスティン・チャットウィンティム・ロビンス
■宇宙からの侵略者を描いたH・G・ウェルズの小説を映画化したもの。(53年にも映画化。)
こんな映像、観たことない!!見終わった時腰が抜けてしまって、家に帰るまで手足がぶるぶるしてました。恐かった…子供が観たら夜泣きしちゃうよ;
お話はまぁ「そこで死ぬだろ!」とツッコミを入れたくなるようなダイ・ハード系サバイバルなんだけど、何よりもその映像に釘付け。実写とCGをうまく組み合わせ、侵略されていく街の様子がとてもリアルに描かれていた。特に冒頭の地下から出てくるシーンはすごいの一言。スピルバーグ監督作品としては最高の製作費1億3300万ドル(約138億円)をかけたとか。大きなスクリーンで観る価値大の映像です。
■今回の映画のテーマだという「家族愛」について:スピルバーグの映画は、壊れた家族ばかり出てくる。特に父親がいない家庭が多い。この映画も主人公はバツイチで、小学生の娘と高校生の息子は母親が引き取っている。母親は再婚して幸せな家庭を築いているのに、父親は養育費を稼ぐのに精一杯。主人公にとって、妻に未練はあるけれど、子供はやっかいでうるさい存在にすぎない…この主人公は、離婚はしても実は何も失っていなかったのではないか。やっかいものがなくなっただけ、子供達ともたまに顔を見ればいいやという感じ。子供のことを何一つ知らないから愛せなかったのか、愛せなかったから子供に興味がなかったのかは分からないけれど、そのままどんどん子供は成長していく。でも、主人公は父親として成長していないから、子供の成長を受け入れられない。そして、危機に瀕して初めて子供たちのことを知る。様々な出来事を通して、やっと守るべきものを見つけて本当の親になれたのに、その途端、自分の元から再び離れてしまう。その時初めて失ったものの大きさを知ったのではないか。あの後を考えるととても切ないなぁ…。なにはともあれ、守りたい大事なものがある人には、色々と考えさせられるお話。
■パニックになったら、人間が一番恐い。あの車のシーンとか小屋のエピソードは後味悪し。実際、助け合うどころか我先にと争いを始めそうだ。醜いな、人間は…。
■音:宇宙人のマシンが発するのは「未知との遭遇」と違い、重低音のイヤ〜な音。あの音を聞くだけでビクビク;雷の音もすごかったし、視覚だけでなく聴覚も大事なんだな…。ちなみに、音楽はおなじみジョン・ウィリアムズ
■その他一口メモ:
・どうして危険だと分かっていながら、わざわざ確かめに行ってしまうんだろうか…。
・トム、泣きすぎ。(笑)
・あの人があんなクレイジーな役で出てるなんて…。orz
ダコタ・ファニングの叫び声は安達佑実の声そっくり。
・息子、バカすぎ。
・UFOに書いてあった文字がアラビア文字みたいだった…意識的?
・トムと娘が○○されるシーン、「マトリックス」っぽかった。
・TV朝日や大阪の話は日本サービスか?

YAHOOムービー:スピルバーグトム・クルーズインタビュー集
http://event.movies.yahoo.co.jp/theater/wow/pre/


ps:どっかで聞いた声だと思ったら、ナレーションはモーガン・フリーマンだったんだね。(やすさんの映画日記(id:yasyasyas)より)