RAY

監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェイミー・フォックス
http://japan.real.com/guide/special/raycharles/realnews.html
レイ・チャールズの半生を描いた映画。
自伝映画だから、主人公の心の動きとかよりも物事の流れが主体になってしまうのはしょうがない。時に都合良く描いてるなと思うような部分もあったり、ラストの持っていき方もちょっと強引だったりして、ストーリーだけを追うと大したことないんだけど、何よりもジェイミー・フォックスの演技に尽きる。モノマネとかそんなレベルじゃなくて、レイ・チャールズが乗り移ったかのような、演技とは思えない演技に釘付けになってしまった。肩を揺らす歩き方、顔をゆがめて歌う姿を見ていると、レイにしか見えない。彼の演技がなかったら、この映画は成り立たなかったんだろうなぁ。音楽好きなら、彼を見るだけでも十分価値のある素晴らしい映画。
それと子供時代のエピソード、木にぶらさがるカラフルな瓶の映像と母子のやりとりがとても良かった。
有名な歌が出来た時のエピソードなんかも出て来て、見終わった後それを踏まえて聞いたら新鮮な感じだった。それにしても、レイ、ひどい男だなぁ。(笑)